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*アウグストゥス(しょうごう)*

*しゅってん:フリーひゃっかじてん『ウィキペディア(Wikipedia)』*

*アウグストゥス**(*Augustus*)は、れきだいの**ローマこうてい**の**しょうごう**のひとつ。このかたりは**ラテンゴ**で「いげんしゃ」または「そんげんしゃ」をいみする。アウグストゥスのなは、しょだいローマこうてい**アウグストゥス**(オクタウィアヌス)をさすことがおおいが、かれののちは**ローマテイコク**のこうていをしめすさいこうのしょうごうとしてもちいられるようになった。ローマテイコクがほうかいしたのちも、とくに**しんせいローマテイコク**などヨーロッパではきぞくのだんせいのなまえにもちいられることがある。じょせいがたは**アウグスタ**(*Augusta*)。*

*もくじ*

[*へんしゅう*] *アウグストゥスのしょうごうとローマこうてい*

*アウグストゥスのしょうごうをなのることで**ローマこうてい**にしゅうにんするとかんがえられることがあるが、これはごかいである。たしかにアウグストゥスはローマこうていにとってじゅうようななだが、3せいきの**ディオクレティアヌス**みかどのじだいまでは、ほうりつてきにはそのしょうごうはなにのしょくいもあらわさなかった。そもそも、「ローマこうてい」というこうしょくはそんざいしない。ローマこうていというひとつのしょくいがあるのではなく、なみはずれておおくのしょくいをいちにんがしゅうちゅうしてけんにんしたじょうたいである。アウグストゥスのしょうごうは、そのけんげんをしゅうちゅうしたけんにんしゃがだれであるかのかをはっきりしめしてたたえるよびなである。*

*しょだいのアウグストゥス(すなわちしょだい**ローマこうてい**)は、**ガイウス・ユリアス・カエサル・オクタウィアヌス**である。かれは、きげんぜん27ねん1つき16にちに**げんろういん**からこのしょうごうをじゅよされ、そのひいこう、せいしきに「インペラトル・カエサル・アウグストゥス」(ImperatorCaesarAugustus)にかいめいした。そして、オクタウィアヌスがアウグストゥスをなのってから40ねんかんにわたり、かれはさまざまなこうしょくやけんりょくをしゅうちゅうしてけんにんし、ローマこうていがとくべつなちいであるとみとめさせ、のちにつづくしきたりをきずきあげた。*

  • *かれは**プリンケプス**(げんろういんのだいいちにんしゃ)であり、げんろういんのぎかいのちょうとして、きょうの**しゅしょう**やべいぎかいのぎちょうのように、とうぎのぎちょうをつとめたりぎいんたちのまえでていあんしたりした。*
  • *かれは**インペラトル**であり、**ローマぐんだん**のさいこうしれいかんであった。*
  • *かれは**しっせいかん**あるいはしっせいかんめいれいけんほじしゃであり、しゅとローマをふくむイタリアのぎょうせいちょうかんとして、ほんごくにたいするしはいけん(インペリウム)をもった。すなわち、ほんごくないのあらゆるせいむかんにたいししき・かんとくするけんげんをもった。*
  • *かれは**プロコンスル**めいれいけんほじしゃであり、ぞくしゅうにたいするしはいけん(インペリウム・マイウス)をもった。すなわち、すべての**ぞくしゅうそうとく**にしれいするけんげんをもった。*
  • *かれは**まもるみんかん**しょっけんによりしんたいふかしんけんをもち、ローマないのあらゆるぎょうせいてきなけっていやていあんにたいするきょひけんをもち、りっぽうけんがあるへいみんかいのちょうであった。*
  • *かれは**さいこうじんぎかん**であり、ローマのぜんしんかんのちょうであった。*

*さらに、オクタウィアヌスは、ローマこうていのよびなのしきたりもさだめた。れきだいローマこうていは、3つのタイトルである「インペラトル」「カエサル」「アウグストゥス」をなのることになるのだが、このなかで、「インペラトル」はローマこうていいがいにもそんざいするしょうごうで、「カエサル」は**ユリウスしぞく**のかぞくめいなので、ローマこうていだけがなのるタイトルは「アウグストゥス」だけである(ただし、ローマこうていのははやつまは「アウグスタ」をなのることがある)。*

*このように、「ローマこうてい」というこうしょくはそんざいしないが、オクタウィアヌスによって、じょうきのぜんけんりょくをけんむするさいこうけんりょくしゃとしてのローマこうていがかくりつされた。そして、「アウグストゥス」のなまえも、ほうりつじょうはいみをもたないが、ローマこうていをしょうちょうするなまえとしてにんちされるようになった。*

[*へんしゅう*] *こうていいちもんのじょせいのしょうごう*

*アウグストゥスのじょせいがたが「アウグスタ」で、こうていいちもんのじょせいにれいがいてきにおくられるしょうごうである。じょせいにとってこれいじょうのしょうごうはなく、かみにもたとえられるようなたちばをいみした。*

*はじめてアウグスタをなのったのは、しょだいこうてい**アウグストゥス**(オクタウィアヌス)のつまの**リウィア・ドラシッラ**で、おっとのゆいごんによってしょうごうをさずかった(せいれき**14ねん**)。このため、かのじょはユリア・アウグスタとしてもしられる。オクタウィアヌスがもはんとなってこうけいしゃたちがアウグストゥスをなのったように、リウィアがもはんとなってこうけいのじょせいたちにアウグスタをなのるものがあらわれた。*

*しょうアグリッピナ**もおっと**クラウディウス**みかどのけんいによってアウグスタのしょうごうをえた。こののち、かのじょはむすこ**ネロ**をこうていとすることにせいこうしたが、すうねんごにそのむすこによってあんさつされており、むすこをこうていにしたのちにそのむすこのしわざでふぐうになったのはリウィアもおなじである。*

[*へんしゅう*] *ローマテイコクぶんかつのじだい*

*3せいきに**ディオクレティアヌス**みかどが**テトラルキア**(よんふんとうち)をそうせつすると、ローマテイコクはひがしとにしにわけられ、とうざいそれぞれにせいみかどと**ふくみかど**の2にんずつのこうていがそんざいすることになった。そして、「アウグストゥス」はとうざいの「せいみかど」のしょうごうとさだめられ、「カエサル」が「ふくみかど」のしょうごうとさだめられた。*

*ひがしローマテイコク**は**ギリシアご**けんをおもなりょうどとしていたために、ぜんじゅつのこうていのおもなしょうごうは7せいきにはギリシャごにおきかわった。"imperator"(**インペラトル**)は"autokratôr"(アウトクラトール)に、"caesar"(**カエサル**)は"kaisar"(カイサル)に、"augustus"(アウグストゥス)は"augustos"(アウグストス。または"sebastos"**セバストス**)になった。またもともとはギリシアごで「おう」をしめすことばだった「**バシレウス**」もしょうごうとしてもちいられるようになった。そしてギリシアごかしたしょうごうは、**ひがしローマテイコク**において1453ねんのていこくめつぼうまでしようされた。ただし、11せいきいこうはカイサルやセバストスのしょうごうはこうていいがいのにんげんもつかう**しゃくい**となった。*

[*へんしゅう*] *しんせいローマテイコク*

*しんせいローマテイコク**では、こうていのいみでもちいられるラテンゴしょうごうは「インペラトル・アウグストゥス」で、**ドイツご**しょうごうは「カエサル」をドイツごかした「カイザー」(Kaiser)だった。*

[*へんしゅう*] *かんれんこうもく*